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手ぬぐいの生地の種類とは?文・岡・特文・特岡って何?

2023.6.27

手ぬぐいの生地の種類・違い

手ぬぐいは木綿の生地に染色して柄を染めたものですが、糸の太さや生地巾によって種類が異なります。細かく分けると何種類もあるのですが、大きく分けると「文生地」と「岡生地」の2つの種類があります。

生地の名前は、糸の太さの違いで分けており、それぞれについては次のような特徴があります。

文生地の特徴

文生地の特徴
※上記画像は特文生地を使用

文(ぶん)生地は太めの糸で編まれており、目が粗い生地のことです。目が粗いため、布巾のような少しザラっとした手ざわりがします。また、別名で総理(そうり)生地とも言います。綿は20番手(※)という綿糸が使用されており、手ぬぐい以外にもタオル、はんかち、風呂敷などでよく使われる糸です。
(※)番手(ばんて)は、数字が大きくなればなるほど、細い糸であることを表します。

しっかりした厚みでふかふかしており、通気性や吸水性が欲しい場合におすすめの生地です。ただし、糸の太さがざっくり織られているため、細かなデザインには適しておらず、「刺さり」や「滲み」が出やすいです。
(※)どちらかというと、大きめではっきりとしたデザインに適している生地になります。

<※補足>
注染する際、手ぬぐいの柄以外部分に防染糊(ぼうせんのり)を引き、その上から全体に染料をかけ、染み込ませていきます。防染糊と染料どちらも液体のため、お互いぶつかり合うことで糊がおされてしまうことがあり、それが「刺さり」や「滲み」の原因になります。
「刺さり」・・柄以外の部分に染料がトゲ状で染み込むこと。
「滲み」・・柄以外の部分に染料が全体的に薄っすら染み込むこと。

岡生地の特徴

岡生地の特徴
※上記画像は特岡生地を使用

岡(おか)生地は30番手の細い糸で編まれており、目が細かくしっとりと、なめらかで柔らかく、サラッとした手ざわりがします。また、綺麗に染まりやすく、画像のようなグラデーションなどの細かいデザインを表現したい場合におすすめの生地です。

ただし、文と比べると生地が薄い感じがするので、厚みのある手ぬぐいをご希望の方は、購入される際は注意した方が良いでしょう。

特文・特岡について

手ぬぐいの生地に「特文」「特岡」と呼ばれる生地を使用することがあります。「特文」は文生地と同じ20番手の糸を使用するのですが、文生地より打ち込み(縦糸と横糸の糸の密度のこと)がしっかり行われており、厚く仕上がります。

「特岡」は岡生地と同じの30番手の糸を使用しますが、岡よりも打ち込み本数を多くすることで、岡生地のよりも、滑らかで上質な雰囲気の肌触りの生地に仕上がります。

文生地と岡生地の名前の由来・意味は?

ここでは、文生地と岡生地の名前の由来と意味について紹介します。

文生地の由来・意味

文の由来や意味は未だに判っていないようです。諸説ありますが、関西の商人が「関西には丈夫な綿がある」といって、丈夫な綿ということで販売していたそうです。 この丈夫という文字の丈の字が、「文」の由来じゃないかと言われています。

また、文生地は「総理」と呼ばれることもありますが、こちらは関西に総理晒(そうりさらし)という商品名の手ぬぐい生地を販売していた商社が、全国に大量に販売したのをきっかけに、文生地のことを総理と呼ぶようになったとされています。

岡生地の由来・意味

江戸時代から明治時代にかけて、栃木県真岡地方では上質な綿が産出されていたようで、その上質な綿のことを真岡綿ということで流通していたそうです。この真岡綿の名前にあやかり、名古屋の商品が「岡」という名前で生地を織って流通させていたのが始まりだとされています。

用途に応じて、手ぬぐいの生地を選ぼう

文生地、岡生地を紹介いたしましたが、どちらが優れていて、どちらが劣っているといったことはありません。それぞれ適材適所があるため、もしご自身で手ぬぐいを作られる場合は、用途に応じて生地を選ぶことをおすすめします。

例えば、お配り用に作る場合は、比較的安価な文生地を使用したり、こだわりのデザインや色を手ぬぐいに染めたい方は、岡生地を使用すると良いでしょう。

JIKAN STYLEの手ぬぐいについて

JIKAN STYLEでは、時感・気音間(kenema)をはじめとするシリーズを中心に手ぬぐいを取り扱っております。春夏秋冬、季節に合った手ぬぐいを取り揃えていますので、ご家族、ご友人などへの贈り物や、自分用に手ぬぐいをお探しの方は、ぜひオンラインショップをご覧下さい。 手ぬぐいのイメージ画像

また、「注染手ぬぐい」「名入れ手ぬぐい」「プリント手ぬぐい」の3種類からオリジナル手ぬぐいの制作も可能です。

染色の種類 注染(ちゅうせん)
手ぬぐい
名入れ
手ぬぐい
プリント手ぬぐい
〈スクリーン捺染〉
プリント手ぬぐい
〈インクジェットプリント〉
プリント手ぬぐい
〈ロール捺染〉
数量 約50枚〜 10枚~ 100枚~ 10枚~ 目安
5,000枚~
納期の目安 約45日 約30日 約30日 約20日 約40日~
一枚あたりの予算感
(型代等は含まず)
(消費税別途)
600円程度~ 手ぬぐい代+100円~ 300円程度~ 約1,000円~ 2,000円程度 要御見積り
色数 〜7色程度まで 1色 8色まで 制限なし 4色まで
型代
(概算目安)
(消費税別途)
20,000円~ 40,000円程度 ×基本1版 3,000円×1版 18,000円、
または 25,000円 ×色数分
型代不要
(但し、データ処理代が必要となる場合があり)
要御見積り
特長 本染めの本格的な手ぬぐいを作ることができます。
風合い・色合いが特徴的です。
JIKAN STYLEの手ぬぐいを好きな方、
お手軽に少量でお作りしたい方におススメ
細かなデザインや文字を表現したい方におススメ 型を作成せずにプリントするので、
少量で作りたい方におススメ
作成数量を多くご検討の方におススメ
このようなデザインにおススメ 染めならではのグラデーションや、
立体感を表現したいデザイン
デザインの打ち合わせを
簡単に済ませたい
デザイン修正は
極力したくない
フルカラーや多色、
グラデーション表現のデザイン
イメージ画像 注染(ちゅうせん)手ぬぐい 名入れ手ぬぐい プリント手ぬぐい〈スクリーン捺染〉 プリント手ぬぐい〈インクジェットプリント〉 プリント手ぬぐい〈ロール捺染〉

各種類の制作方法、ご注文方法、生地の特徴などの詳細については、以下のページにてご確認いただけます。是非ご覧ください。

おわりに

今回は、手ぬぐいの生地について紹介しました。最後にまとめると、「文生地は太めの糸でやや目が粗めの生地」「岡生地はは細めの糸できめ細かく織られた生地」です。はっきりとしたデザインには文生地、細かいデザインを表現したい場合は岡生地と覚えておくと良いでしょう。

手ぬぐいは使い込むほどに糸が柔らかくなって手になじんでいくという特徴があります。丁寧に愛情を込めて使ったり、毎日使い倒していったりなど、手ぬぐいは使う人に合わせて馴染んでいきます。自分好みに手ぬぐいが育っていく過程を楽しむのも醍醐味のひとつです。

手ぬぐいをご購入される際や、ご自身で手ぬぐいをオリジナル制作する際などに参考になれば幸いです。

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